2012年10月19日金曜日

コモンマイナとヘラサギ

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● ケアンズ:エスペラネード通り沿いのボードウオーク


短い観光旅行にすぎないが、ケアンズに行った。
さすがにトロピカル地域。
日本からバードウオッチングでこの地を訪れる人が多いというのが理解できた。
例えばホテル前の海岸(エスペラネード通り沿い)。
ここには泳げるようなきれいな砂浜のビーチはない。
しかし、干潟になっており、それが多くの種類の海鳥を惹きつけている。
あっという間に10種類くらいの鳥に会える。
遊歩道が整備されており、一部には木製のデッキが組まれてボードウオークができるようになっている。
 そこには観察デッキもしつらえられていて、鳥の案内板もおかれている。


● ケアンでもっともポピラーな鳥:コモンマイナ(インドハッカ):Common Myna

街中に非常にたくさんいるのが、コモンマイナ(インドハッカ)。
それが時に、信号機の上にもいる。
これには少々驚きいる。
ゴールドコーストのコモンマイナにはそんな度胸はない。
テリトリーをもっており人がそこに入ると飛んで逃げる。
しかしここのマイナは人を怖れない。
ちなみにいうとゴールドコーストで最もポピラーな鳥はノイジーマイナー(クロガオミツスイ)という鳥である。
これも人を怖れず、近くを通っても平然としている。
だがここ2,3年でコモンマイナが勢力を伸ばしてきているは確かである。
早晩、勢力図が書き換わるかもしれない。
なを、ケアンズでは一羽もノイジーマイナーを見かけなかった。


● ゴールドコーストでもっともポピラーな鳥:ノイジーマイナー(クロガオミツスイ)


通常、海岸では必ず見かけるのがホワイトアイビス(クロトキ)なのだが、これもケアンズでは見かけなかった。
アイビスはゴールドコーストではクロガオミツスイと並んでポピラーな鳥であるのだが。
不思議である。
ビーチ沿いのデッキに鳥案内があるが、そこにもアイビスの姿はなかった。

● ケアンズの海岸にはアイビスがいなかった


ゴールドコーストとケアンズの双方で見かけたのは、プラバー(ラプウイング)、ピーウイー(ツチスドリ)それにペリカン、ダイサギ、カモメといったところだろうか。



ゴールドコーストではときどき見かけるのがヘラサギ。
ケアンズでは干潟に堂々といた。



● ヘラサギ:Royal Spoonbill

二羽の動きがえらくマッチングしているので載せてみる。



Yachoo! オンライン野鳥図鑑  ヘラサギ
http://www.yachoo.org/book/view/herasagi

夏羽:
嘴は長く、先が平たくてしゃもじ型であり、黒くて先端が黄色い。
足は黒い。
体は白色で後頭に橙黄色の冠羽がある。
首には橙黄色の帯がある。
嘴の基部から目につながる線状の黒い露出部がある。

冬羽:
冠羽は短くなり、首の橙黄色も消える。

浅い水の中を歩き、嘴を水中に入れて首を左右に振り回すようにして採餌する。
水生昆虫の幼虫や成虫、腹足類、甲殻類、魚、カエルなどを食べる。





[ケアンズの野鳥]



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